絵に描いたもち

日々の記録、子育てや通信教育などの覚え書き

「食べづわり」のOK、NG

私の場合、いわゆる「食べづわり」でした。

 

食べていないと吐き気やムカつきが襲ってくる。逆を言えば、吐き気を抑えるために何かしら口に入れておかなければならない…

 

満腹時は吐き気が減りますが、消化が進むのか食後1時間ほど経つと吐き気が復活。口の中に、小児科でもらう液体の風邪薬のような人工的な苦くて甘い不自然な味がモヤ〜ッと広がります。しかも胸はムカムカするという。

 

夫には「それめっちゃ不味いやん…」と言ってもらいました。

 

そう、不味いのです…

 

定期的に洗面所に行き、ブクブクうがいをしてました。口の中の不快感と言ったらないです。

 

つわり中のOKとNGを記録しておきます。

※私は糖尿病やら高血圧やらはなかったので、とりあえずつわり対応に限った話です。

カロリー制限や栄養指導等々ある方は、以下のものとまた違った視点が必要かと思いますのでご注意ください。

 

食べもの編

■OK(快適に食べられたもの)

ピノ(アイスです)→初期つわりの時、夜中におえっとなって起きた時に食べていた思い出。冷たいのと甘いのとで、いくぶんか楽になりました。なお後にチョコレートが食べられなくなることは知る由もない…

 

野菜ジュース、オレンジジュース→フルーツ感が口の中の不快感を消してくれる、点滴状態でずっと飲んでた

トマト、ミニトマト→酸味と水分量が神

レモン、ポン酢、青じそドレッシング→酸味が神

果物、氷、アイス、ゼリー→冷たいのが爽やか

ビスケット→カリカリの歯ざわり良し、おえっとなった時にすぐ食べられる

飴→口の中の不快感を消してくれる

卵豆腐、冷奴→つるっとのどごし爽やか。しかもおえってなったらすぐ食べられる!もずくも試したような…

 

■NG

温かいもの、湯気の出るもの→炊きたてごはん、うどんそば、ラーメンなど、おえってなる

ニンニク、ニラなど匂いの強いもの→鼻に抜ける香りでおえってなる

肉→特に牛肉が臭い

チョコレート→後味がまずすぎて食べたことを懺悔するレベル

生クリーム→脂の塊が口に突っ込まれていると認識

お茶、水→まずい

 

番外〜匂い編〜

■NG

タバコ→身体が拒否

化粧品、香水→おえってなる

夫のにおい?も、平均的な男性よりは男性感薄いのにNGになったことが一瞬だけありました。たぶん初期の頃。本能的なものなのかな…?なお、その後は全然問題なかったので、初期のつわり恐ろしや。

 

あと、妊娠後期は湯気を浴びると息苦しくなり、簡単晩ごはんの王道メニュー・お鍋の途中に「無理かも…」と窓を開けたり別の部屋に退散したりしました。シャワーもがんばって浴びてましたね。

 

今思えば、初期の不安定さは筆舌に尽くしがたいものがあります…自分の身体が「異物」(とあえて言いますが)にのっとられるような感じ。まるで変わりますからね、あらゆる感覚が。

 

これでもまだまだ軽い方で、もっと重い方もたくさんいるし、反対に軽い方(つわりゼロと言ってた友人もいた)もいるので、この個人差の振れ幅の大きさを皆さんに知っておいてもらえたらな~と思います。

 

働く妊婦さんも多いこの頃。知っておいてもらえるだけでも、「説明しなくていい」というのがとっても気楽ですもんね。

 

出産レポート5 お産を振り返って+夫の感想

部屋に戻ると、夫がコンビニにお昼を買いに行ってくれることに。意外や意外、ほんのりと空腹感があったので、胃がどうなっているか心配しつつ消化の良さそうなものをリクエスト。

「アイスとかプリンかなー」
「じゃあ両方買ってくるよ。ハーゲンダッツにしよう」
「あとパン…蒸しパン…北海道チーズ蒸しパン…」

このあとコンビニから電話がかかってきて、チーズ蒸しパンがないのでもっちりフレンチトーストにするねという提案が。

夫、私の好みをよく把握している!ハーゲンダッツも、ちょうど食べたかった苺味を買ってきてくれたので、なんでわかったの?!となりました。

血が苦手だし立ち会うのは…と当初立ち会い△だった夫(義母からもショッキングな映像を見せるとトラウマになるのではと言われていた…)も、しっかり唐揚げ弁当を食べていて一安心。すぐご飯食べられるなら大丈夫なはず…流れで分娩室に連れ込んでくれた助産師さん本当にありがとうございました。

ベタですが、夫婦2人でお産を乗り越えたという達成感が生まれ、連帯感がさらに深まったかなと思います。結果的に感謝しかない。

こんな感じで、全てのものが美しく見え、あらゆるものに感謝したくなるという産後マジック…w

 

ハーゲンダッツを食べながら、夫とお産の振り返り。アドレナリンが出まくっているので、多分体は疲れ切っているのに疲れを感じない…延々しゃべってました。里帰りをしていて一緒にいる時間が取れていなかったことの反動か、2時間ずっと話しまくるという。おそろしい子😇

立ち会い出産の感想を夫に訊いてみたところ、以下の感じでした。

胎盤がでまーすと言われるとついつい見てしまったけど、ほの暗かったので、血やその他はあまりはっきりと見えなかったし、ショックと言うほどではなかった
・赤ちゃん包んでる膜を破るとかびっくりした!匂いとかは特に気にならなかった。ちょっと生臭い気もしたけど、会社で使ってる薬品に比べたら全然平気。←なぜ薬品と比べたのか
・「5回も刺しよって…痛々しい」
・総括。立ち会ってよかった

私も下からいろいろ出るの見られたくない…と思っていましたが、なんかもうトイレ介護やら陣痛中の野性やら知られてるのでもうええわ…という気分になりました。。

立ち会いを迷われている方がいれば、旦那さん自身がNG出さない限りは立ち会いも悪くないと思います。

お産に悔いはないですか?と入院中に助産師さんに聞いてもらいましたが、私の場合、進みが早くて負傷が少なかったのでダメージが少なく、おかげさまで娘も無事に生まれてきてくれ、いわゆる良いお産でした。

さらに、娘が出ると決めたタイミングがとてもよく、土曜の朝から陣痛スタートだったため、実父が家にいて車を出してくれました。

夫もすぐ駆けつけてくれ、昼に生まれたのでその日のうちに実父母は面会に来られたし、離れて住む義母(まだフルタイムで働いている)も翌日日曜日に孫の顔を見に来ることができました。

一度は誘発入院が決まっていましたが、誘発が長引けば夫が出張になる可能性があり立ち会ってもらえないかもしれなかったし、痛みに耐える時間が長かったかもしれない…。一番いい形に収まってくれたかなあ。

担当の先生には、誘発を決めて目処が立ったという安心感がお産に繋がるということもあるんですよ、と言われました。

元々でてくるタイミングだったのかもしれませんが、こればっかりは何がどう作用しているのか分かりませんね…。

 

なお、お産が重なったせいで個室や食事など分娩対応ができなかった部分があったため、公開されている分娩費用より五万円ほど安くて済みました。これもまた儲けた感じで嬉しい誤算です。

(ただし分娩用個室が埋まっていたせいで、陣痛中もナースステーションからは遠かったし、狭くて針地獄中にスタッフさんがスムーズに動けないとか陣痛イス置くのにベッド動かさないといけないとかいろいろ困ったことにはなりましたが…

 

出産の次の日は、トイレに入ると陣痛に襲われたあの瞬間が蘇り、震えました😇が、3日くらい経つと2人目産んでもいいなとさえ思えるようになっておりましたとさ。

 

現在、退院して娘と実家におりますが、泣かれると困惑して途方にくれるも、寝顔を見ると食べたくなるくらい可愛いです。


✳︎補足
あとで母子手帳を見ると、陣痛は5時間半でした。2人目は半分の時間で生まれるとのことなので、2時間くらいになると思っておいてね、次の産科の方にも早いって言われてます!と伝えてねーと助産師さん。

早い人はずっと早いんですね…ありがたい。。けど、本当にすぐ病院行かないと自宅でリリースになりそうで恐ろしい!!

出産レポート4 誕生

 助産師さん3人が分娩室の中にいて、すんごいスピードで準備していたのをうっすらとした視界で確認。言われるがままに分娩台に転がる。

レポートで俎上の鯉という表現をよく見かけるけど、まさに鯉。。シートやらカバーやら色々つけられ、靴下を履いたままの足に汚れ防止のビニール製のカバーをつけられながらすごいなあこんなことするんやなあと思う。

助産師さんに「横向いた方が楽?」と聞いてもらうが、もはや苦しみしかなく楽とかよくわからん状態。返事もできないので首を振って意思表示。頭のあたりに夫が到着。

まだ怨霊状態の私は助産師さんの指示を聞くための聴覚しか残っておらず、その他の五感は遮断気味でしたが、夫の声が聞こえたり手をさすったりしてくれるのは辛うじて。

分娩台の上に転がってからも陣痛襲来。助産師さんに、自然に力入っちゃう分にはかまわないよ!と言われたけど、お尻から出していいのかどうかわからず戸惑う😇

とりあえずまだお尻から何か出る感に耐えつつ、んんん〜〜っと何回か叫んだ覚えあり。先生お願いしまーす!という声が聞こえ、「あー先生いないから始まらんかったんか…」と勝手に恨む。
※この先生は糸井重里とは別の日勤シフトの方。

 

このあたりから、お尻から何かでる感を我慢しなくてもよくなったと判断して、助産師さんの声だけを頼りに、言われたことだけ言われたとおりにやりました😇

いろんなものが限界で、ずっと目を閉じてたので聴覚と触覚の情報のみ。自分が股間をだらしなく全開にしてすごい格好をしているのは分かってるのですが、理性がぶっ飛んでいるどころか野性のかたまりで、もはやそんなこと気にもならないw 今から考えるとただの動物に戻っていた気がする…本能フルコンボ

 

「赤ちゃん包んでる膜を破りますねー!」
ぷつっ…と切れる感覚。どばーーっと生温かいものが股から足元に広がる。

(これ出産レポートで見たやつ…)

「力抑えなくていいよーー力入れて入れて入れてーー息吐いてーー吐いてーー頭見えてるよ!でてきてる!」

痛いような気もするけど、麻痺してるのか痛みを超えた何かがビーーッと走っている。「お尻から出てくる感」を抑え込まなくてもよくなったので何も考えず本能のままに猛る。。。もはやケモノ。。

(でる…ででくる…)と頭で認識しつつ、身体は出す出す出すーーー!というスイッチが入っている。

夫がそばで、もちちゃん、赤ちゃんでてきてるよ!と手をさすってくれていた。

 

「休もうか〜〜あと少しだよ〜!赤ちゃんの頭このくらい見えてるからねー!」

はよ出したいーー!!!のに強制的にインターバル。

この一瞬のインターバルでようやくうっすら目を開けて「このくらい」を確認。息をついて足元を見下げるとお医者さんがいたけど、棒立ちだった。。医者はお産に参加せんのかい…立ってるだけなんやな…と認識。

お医者さんにやたらとアタリの強い私ですが、このお医者さん、出産のハイライトを演出してくれることになります。。

ちなみにもうずっと痛みを超えた何かに支配されていて、本能の出す出す信号と助産師さんの「待て」が戦っている。。

「力入れるよーーー!いきんでいきんでーー頭でてきてるよーー」

目をぎゅうっとつぶって最大出力。

ビーーッ !

ここでフォロワーさんのおっしゃってた「一年分のウンコを出すつもりで!」が雷のように降りてきた!!!

この指令が下りた瞬間、笑えるかな思ったけど笑うどころか超真剣にウンコのことを考えておりました。。

私は、んんんーーと野獣のような声をあげつつ、いきんでいきんでーー!と助産師さんの声。

ただ、出してるつもりだけど感覚としては裂けているという感じしかなく(実際裂けてるけど!)出てるのか何なのかまったくわからない!!

今思えば、産道は痛みを越えて麻痺していて、会陰だけが生き残っててその感覚が伝わったのかもしれない…。

「頭出たよ!肩も出すよ!!」

出産レポートにある「途中で赤ちゃんが止まってしまう」事態は避けられたんだなと安心。

「力抜いてーー赤ちゃんでるよーー入れちゃだめ!力入れない!赤ちゃん出てこれないからね!」

助産師さんの指示が代わり、ぬく?!?!と混乱。出し続けていて、今もまだ出したい感覚が残っているのに、ぬく?!

でもぬかないと赤ちゃん出てこれない!ぬかないと!でもぬけない!!抜き方がわからん!もはやコントロールがきかなくなっています…😇

「力抜いてよ〜〜旦那さん手握ってあげましょうかね〜」

まったく自覚はなかったけど、いきむために分娩台をしっかり掴んでいたようです…これ以上いきまないように、その手を夫が分娩台から剥がして、愛情を込めてぎゅうーっと握ってくれました。。

が、私、その手を振り払う😇😇はっきり覚えています…心がいきみたがってるんだ…

野性全開の興奮、極限状態。いきませろや!!!もう無理!!と思ったとき、新たな声が。

「下見て〜!」

ーー下?助産師さんじゃない…誰や?!と思わず目を見開いて声の方向を見たら、(立ってるだけの)医者!!!

えっ…?!とこの瞬間に脱力。

医者仕事したーー!と私の理性がツッコみましたね…(失礼

脱力できたおかげで下からは赤ちゃんがつるーーんと出ていたみたいで、無事に、ほんにゃ〜〜ほんにゃ〜〜と大きな声が分娩室中に反響していました。

安産のコツとして、いきむ時は両足を外に踏ん張って、目をしっかり開けておへそを見る。声は出さない。そんなことを主治医の先生に聞いていたのをいまさら思い出しました。

足元にいたお医者さんを見ることで、赤ちゃんが出てきやすい状態になったんだろうなと思います。

 

声を聞いて、あ…出たんだな…と漠然と状況を認識。

ありとあらゆるところの力が抜けきって、生まれた……と茫然自失でした。

たぶん、「おめでとうございます!」とかいろんな言葉を助産師さんたちがかけてくれてたような気がしますが、記憶がおぼろげです…😇😇

唯一「…51分!」と時間が読み上げられたのは覚えていますが、何時なのかは後で聞くまでまったく想像もできませんでした…

実はこのとき、まだ12時台。。

「早ければ日の落ちる頃」と言われていたのに、喋れないレベルの陣痛を迎えてから数時間でのリリース…まさかの真っ昼間でした。

 

緩みきった身体と脳で、痛みから解放された…と安堵。漫画やドラマでよくある「おめでとうございます」を聞いてニッコリする妊婦、あれはウソ!!!(個人の感想です)

リリース直後は表情筋も限界超えてるので笑顔とか作れないから!にこーってなるよりへろーんぼやーんって感じだから!

 

そしてこれが不思議なんですけど、赤ちゃんが生まれてからの方が記憶が薄いです。

お産の最中、陣痛があった割にいろいろ覚えているので、身体だけじゃなく頭も極限で、生まれてこの方使ったことのないレベルで脳がフル回転してたんじゃなかろうか。

赤ちゃんリリースのあと、「胎盤出しますねー」という声が聞こえて、お腹をぐーっと押されたような。

この間に、赤ちゃんを取り上げてくれた助産師さんが体重や身長を測ったりして、いろいろと状態を教えてくれました。

しかし「3200gありますよー!」と聞いた時には、夫婦ふたりで「…?!」となりました。。

健診でずっと小さめ小さめと言われるし、予定日超過してるのに2700キープと聞いていて、標準値内だけど下方値ギリギリだし…何かリスクが?と心配しまくったのに〜〜500もデカいやないか😇

小さめと言われて心配してる妊婦さんには、こういう例もあると知っていただきたい…

 

この間に、足元では「自然に裂けてるところがあるので麻酔して縫いますねー。麻酔の針痛いですよ〜」と例のお医者さんの声が。

麻酔あるんやよかった…と思いながら、されるがまま身を任せていました。

「裂けた部分も少ないし、出血も300くらいで済んでますよ〜」と助産師さんの声。

300…それが多いのか少ないのかまったく検討がつかないけど、とりあえず自然に裂けたんだな…少なくてよかった…とぼんやりと思う。

話しかけられても返事ができないのが申し訳なかったけど、夫や助産師さんの声に応えるだけのエネルギーがなかった…

割とすぐ「バースプランにはカンガルーケア(早期母子接触)ありで書いてたと思うんですけど、カンガルーケアされますか?」と助産師さんに再確認してもらい、「お願いします」とそこだけはなんとか声を出しました。

胸元のボタンがサーっと開けられ、全開の胸元に赤ちゃんがぺったりと置かれました。

お乳ぽろーんだし乳首黒いしで、急に乙女心が復活して夫の視線が気になったけど、トイレ介護されてるし何を隠そう羊水やら胎盤やら出てくるの見てるのに胸で恥ずかしいのおかしいよな…と冷静なのか何なのかよく分からない思考が働く😇

体温下がるので、と帽子をかぶせられた赤ちゃんは、くしゃくしゃーっとした顔でしわだらけだし、赤いし、どう考えてもかわいくないのにかわいいーーーー😇😇😇

吐くわかわいくて吐くわ😇😇

「落ちちゃうのでしっかり手を添えてくださいねー」と言われ、赤ちゃんが胸の上に到着。

何枚ものタオルで包まれた温かい我が子を胸の上に抱き、けなげに肌に頬を寄せるその小さいもののようすを見て、自然にかお微笑む力が戻ってきました。

うまくできているもので、カンガルーケアをしながら会陰のぬいぬいが進んでいくので、糸がチクチクと動いている感覚はあるけど、我が子をじーっと見てるのであまり気にならなりませんでした。

最後に糸をプッツンと切るところも、かすかに衝撃が皮膚へ伝わってはきましたが、目の前に我が子がいるのでそっちに集中しておりました。

胸の中の赤ちゃんを覗き込んで、夫も私も「可愛いねえ〜〜」としか言葉が出ない。貧しいボキャブラリーがいっそう貧困に😂

「時間経っちゃったので、お昼ご飯下げちゃいますね〜また旦那さんに美味しいもの買ってきてもらってくださいね」と助産師さんに声をかけてもらう。うん、お昼ご飯を食べる余裕なんてあるはずなかったよね…

 

カンガルーケアをしながら2時間過ごしているうちに、会話をする気力体力が戻り、経過に問題もないので個室へ帰れることに。13時前に出産し、15時前になっていたはず。赤ちゃんは一晩新生児室でのお預かりなので、夫だけ先に部屋へ帰ってもらいました。

分娩室に残った私は助産師さんに体を拭いてもらい、着替え、また車椅子で部屋へ戻りました。頭も身体もふわーっとするものの、貧血症状もなく、和やかにお産を終えました。明け方から怒涛のように押し寄せた出産劇は無事に閉幕です。。

 

蛇足な補足、出産レポート5へ続きます。

 

出産レポート3 陣痛最終形態、飛び始める意識

無事にGBSの点滴開始、4時間おきに入れるので、今回の分が終わったら呼んでくださいと言い残して助産師さんは退室。

検尿もまだだったため、夫にお手洗いに連れて行ってもらう。相変わらずお尻から何か出そうな感覚に耐えつつ、まだ漏らしたくないと決死の覚悟でお手洗いへ立つ。

個室なのでトイレまでの移動が数歩で済んだのが有り難いかった。

夫に手を引かれてトイレに入るが、ほぼ介護…点滴をつけてフラフラしながら検尿をとると真っ赤、血尿状態でなかなかグロい…😇

 

からの陣痛ウワアアアーー!😇😇

 

握る枕がない!踏ん張る場所がない!

とりあえず便座に座ったまま手すりを握りしめて足を踏ん張り、力を逃す。お尻から何か出そう。

誰も押さえてくれないからマジで出る。

 

その後、血で汚れたコップを拭いたり手を洗ったりしているとまた陣痛の波。

緊急過ぎて蓋をした洋式便座に座るしかなく、同じスタイルで耐える。硬い便座に押され、お尻から出そうな感覚は少しマシだった…😇トイレ内で2回波がきたのは軽い地獄でした。

夫が心配してそろそろとドアを開けて覗いてくれたけど、手すりを掴みうな垂れたまま、鬼気迫る形相の私はたぶんホラー状態だったと思う…😇😇

トイレに様子を見に来た夫が点滴終了に気づいてくれ、ナースコール。

助産師さんがやってきた時、座りスタイルに新境地を感じた私はベッドに腰掛け、いきみ逃しチャレンジ中😇

傾いたまま足を踏ん張り、ベッドの端を掴んで夫と助産師さんに両側から抱えられ「吐いてーー吐いてーー」の声かけに従って耐える。

痛みの合間に「座った方が楽になパターンありますか?」と訊くと、助産師さんが新しいアイテムを投入してくれる。

なんと、陣痛用のイス!!

そんなのもあるのか…😇

ゆらゆら揺れるようになっており、前かがみでもたれることができるハイテク仕様…

しかしなにぶん部屋が狭いw

置いてあるベッドで部屋はほぼ占められていて、大作りな陣痛用のイスを投入するスペースがなく「旦那さん手伝ってもらえますか〜」と助産師さんと夫でベッドを端に寄せて無理やりイスの場所を作る…

そのとき私はどうしてたんだろう。ベッドかな?記憶にございません。。

 

10時半ごろからこのイスで耐えていましたが、ほぼ休む時間帯なし。常に陣痛。

「極端に痛みの間隔が短くなったりしたらナースコールで教えてください!」と助産師さんから指示をもらってたけど、何が異常がわからない…たぶんナースコールをしてもいい状況だったんだろうなと後から思う😇

足を踏ん張って肛門を締める。

手は全力でイスを押し、痛みをねじ伏せる。

痛みがきているときは夫に後ろからお尻をぎゅーーっと押さえてもらい、わずかな休憩時間は腰から上をさするをひたすら繰り返す。

夫に時間を見てもらって11時と聞いたのは覚えてるけど、その後はもう怨霊状態😇

痛みに襲われると、ハッ!!と息を吸ってしまう。

これ過呼吸になる!息できないやばいしぬ!と思い、「痛過ぎて息吐くの忘れるから…吐けって言って…」と夫にお願いすると、「吐いてーー吸ってーー吐いてーー」と言われたので、夫は正式な呼吸を指示してくれただけなのですが「すうとしぬから…」と怨霊状態のまま呟くと、次から「吐いてー…吐いてーー…」にちゃんと修正されていたww GJ😇

相変わらずお尻から出る感は加速度的に増し、がんばって力を逃してるけど堪えきれず、股全体がぱんぱんにむくんでいる気がする。

全力で何かが出てこようとしているので、「おして…もっと…つよく…」とうなされるように夫に要求。

いきみ感を抑えるために足を床に踏ん張ったりイスを押したりする私の力と、後ろからお尻を押さえる夫の力を相殺することで「お尻からでる感」を封じよう(?)とするが、私の力が強過ぎて、夫は「これでもめっちゃ強いんやけど、これ以上押したら出口に近いから心配で…赤ちゃん大丈夫かな…」と言ってくれていた。

しかし私は酸欠と痛みとでヒトではない何かにジョブチェンジしているため、夫の言い分など通じない😇

頭に酸素はほぼ回っておらず、「おして……おして…つよく…」と息を吐き陣痛をねじ伏せるだけの怨霊と化している。

いきみ感が来たら、もはや私の力ではどうしようもなく、完全に何か出てる。

抑えきれず、「んんーー!」と叫び出す。

 

あとで夫に「無理言ってごめんね、私の力強くて痛かったでしょ。めちゃ手握ったりしたし」と謝ると、「力は強かったね。でも肉体的に痛いのは大丈夫、言葉できついこと言われたりするよりよっぽどマシだから」と可哀想なことを言ってました…DVかよ😇

おかげさまで夫に罵詈雑言を浴びせるエネルギーなどなかったので、傷つけずに済みました😇😇

ちなみに夫はウィダーインゼリーを開けて飲ませようとしてくれたりもしたのですが、ちょろっと吸ったら痛みがきてほぼ飲めませんでした…お茶は陣痛イスで何回か飲んだのですが、用意していたストロー付きキャップの存在を夫に伝えられず…イスに座ってることもあってそのまま飲みました。。

あと、急につわり時のような胃液の逆流感?がかすかに出てきて、リスクマネジメントせねばと思い「吐く…かも……」と夫に伝えると、助産師さんに「吐きそうって言ってるんですけど」と夫から伝達。

吐瀉物を受けるトレー的なもの(正式名称不明)持ってきますね!と助産師さんは素早く対応してくれ、これまた「吐いたらナースコールください」と。

 

ここまで陣痛イスで1時間ほど痛みを調伏していましたが、腰があまりにも痛く、ベッドに手をついて姿勢を変えてみる。

やっぱり痛いけどちょっとマシかも?もはやよく分からずフラフラ。痛いことに変わりはないのでベッドに倒れて戦う。いきみ過ぎて股に水の感覚。

破水のような勝手に出る感じはないな…尿もれやな…このまま漏れるとお尻押してる夫の手が濡れるかも…と思い、「水出たかも…」(=ナースコールしろ)と呟いたが伝わらず。

そら水??てなるわな…と思いながら、ナースコールをお願いしようとすると、ちょうどお昼ご飯の時間になり、助産師さんが配膳に!!😇

きてくれた助産師さんに「ご飯食べられるかなー!無理そうだねー!旦那さん食べられたら食べてねー!」と即判断される。

さらに「イスよりそっちの方がいい?」と訊かれるが言語喪失、夫「さっきまでずっとイスにしてたんですけど腰が痛いらしくて…」と解説。助産師さんに「みずでました…でもにょうもれかも…」と訴えると、「一回内診してみよか〜このままここでしますねー!旦那さんちょっと外でお待ちください〜!」と言いながら、そのままつるーんとズボンやらパンツやら脱がせてベッドで内診してくれ、パッと一言。

「子宮口全開になっとるね〜〜」
「…?!」

このわずかな時間で全開?!1人目ですけど!?早くて日が落ちる頃と言われたので深夜コース覚悟してたのに朝ここに着いてまだ昼やで?!

表現するエネルギーはないものの、頭の中ではすごくいろんなことを考えていました。

ちなみに、このとき私が股に感じた「水」は、血でした😇 あとでパンツを見たら、べっとりついてました…😇


「よくがんばったね〜〜痛かったでしょうえらいえらい〜〜!!このまま分娩室行こう!車椅子取ってくるねー!」と元気に言われる。私ぐったり。

この時点で病院に着いて4時間弱。陣痛が規則的になってから…は不明。

いつから規則的になったと言えるのか…大小の波のばらつきがなくなった時と考えると、やっぱり3時間くらいか。

ピッチで「ブンニューしまーす!」と連絡する助産師さんの声を聞いて、分娩室に入る時はブンニューって言うんや…とぼんやり考える。酸欠の頭で、(この痛みから解放される…早かったら日暮れに生まれると言われてたのにもう全開なんかーっていうか進み方はやすぎひん…そら痛いはずやん…一気にいきすぎやん…はよ解放して…)と息も絶え絶え。

というか半ば絶えてる😇

 

助産師さんの励ましを聞きながら、怨霊状態で車椅子へ。「旦那さん、貴重品とカメラ、飲み物持って分娩室に来てください!まっすぐいったところね!車椅子で先行きまーす!」的確な指示が飛ぶ。

実はバースプランには、夫は希望してくれてるけど、私も色々出てるのを見られなくないし実は夫は血が苦手なところもあるしで分娩室には入らない方向で…と書いて提出していました。

が、車椅子でシャーーッと分娩室に運ばれてる最中、「旦那さん立ち会いでよかったかな?!」と訊かれるも、もう考える余力もなく、はい…と頷くエネルギーしか残ってなかったし、下から色々でてくるのを見られたくない〜などという乙女心はもはや残っていませんでした😇😇

 

出産レポート4へ続きます。

出産レポート2 進化する陣痛…そして針地獄

8時前でまだ総合受付が開いていないため、夜間入口から中へ。

守衛さんに、こちらの用紙(名前住所等の簡単なもの)に記入してくださーいと言われますが、こっちは波がきてるときはそれどころではなく付き添いの母が代筆。腰の痛みでエビのような格好のまま病棟へ向かいます。

ナースステーションに声をかけると、個室に案内され、NSTをすることに。

しかし、「申し訳ないんですけど、いまお産が重なって分娩用の個室が準備できないので、こちらの部屋でお願いします」とのこと。ナースステーションの近くにある分娩用の個室(陣痛室、母子同室用に広めの作りになっている18畳ほどの部屋)ではなく、一般個室(ほぼベッド)に通される。

NSTが終わるまでは陣痛確定ではないので入院になるかわからない、という前提だったが、設備や入院パックのおおまかな説明をしてもらいましたが、もちろんあんまり頭に入らない…

入院用の必要書類を準備だけしておくよう指示があり、あらかじめ記入してあった用紙を出して母に印鑑捺印&日付を入れてもらう。

検尿カップも渡されました。

ベッドに横になってNSTをつけていると、痛みが収まってきた気がして「空振りかもしれんw」と弱気になる私。

母は「やめてよーー頑張って出てきてよーーー」と孫に懇願…誘発の予定もあったけど、今日自然に出てきてくれるならそれが一番いいのは確か。

 

8時40分、夫着。母は夫にバトンタッチしてそそくさと帰っていく。

夫と話して気を紛らわせ、ここまでの顛末と痛みの波について報告。このあたりはその後の痛みが大き過ぎてあまり痛かった覚えがない。

痛みの大小のバラツキは少なくなるが、なんか痛みの間隔短くない??こんなもん?と2人で「よーわからんなー」と言い合う。この頃からお産のスピードが加速度的に速いことを私たちはまだ知らない…。

まだ余裕があった私は、がんばって出てこようとしている娘をサポートする、応援するというつもりで心の準備をする。

時々ある胎動に、◯◯ちゃん〜パパ来たよ〜と声をかけてくれる夫。ゆっくりとお産気分が高まる。

 

9時過ぎにNSTの結果が出て、「陣痛が来てるので、このまま入院になりますね」とのこと。まだ不思議な感じだけど、とりあえず誘発を待たずに産める&家族が揃っているタイミングであることに安心。

痛みが引いている時によろよろと診察室に向かい、助産師さんが手早く内診してくれる。

「子宮口3センチで柔らかくなっていて、いい感じですね。今日がお誕生日になるかなーと思います、早ければ日が落ちる頃…かなあ〜?」

心がふわっとなる。嬉しいのか気持ちが軽くなったのか興奮したのかよくわからないw まだ実感はないものの、待ちくたびれていた私は、お産への恐怖よりも安心感の方が強い。

今回の内診は従来と比べものにならないくらい痛くなかったので、子宮口が柔らかくなっているんだろうなーと何となく感じる。

 

9時半頃、夫に手伝ってもらい、入院セットに含まれている産衣に着替え。寒いのでズボンはそのままでいいですよーと言われる。

着々と痛みの間隔がどんどん狭まっていくが、合間に話ができ、分娩室に持ち込む荷物を出したり動くこともできました。

初期の検査でGBS陽性と出ていたこともあり、抗生剤投与&輸血のための太めの針を腕に刺しておく必要があって…という説明が。

そう言えばそんなんあったな〜と出産レポを思い出すが、これが厄介だった…。

助産師さんがとても気を遣いながら、針刺しますねーと処置を。すごく丁寧にしてくれるのに、針が!なかなか入らない!

そう言えば血管がわかりにくいとよく言われる私。

初めの方こそ痛みの合間に話をしたり経過をきちんと見たりする余裕がありましたが、じわじわと陣痛の波の間隔が狭まっていき、かと言って痛がるエネルギーすらなく、波が来るたびに枕、ベッドにしがみついてググーーッと上半身に力を抑え込み、ひたすら息を長く吐く。

まだ「息を吐くと楽」と自覚して実行する余裕あり。

夫は刺さらない針を冷静に見守りながら、横で腰をさすり、手を握ってくれてたけど、かなり手は痛かったはず。。陣痛の痛みに対抗するレベルの握力で夫の手と枕を握りつぶし続けていた。。

別の針…別の助産師さん…と代わっていく間にどんどん強くなる地獄…針…陣痛…針…。

太めの針なので痛いですよ〜ごめんね〜と言ってもらうけど、陣痛の痛みの方がデカイので針はまったく気にならない。

 

そうこうしている内に、陣痛が第二形態に進化!!お尻から何か出そう、出したい!!という感覚が出て来る。

陣痛が進化。

これがいきみたい感覚か…!と悟る😇

針チャレンジを続ける助産師さんに「お尻から出したいんですけど…出さないようにするにはどうしたら…」と訊くと、「お尻を拳で押さえてもらうと楽になるかも!旦那さん押してあげてください!」

夫、私に握りつぶされた手をギュッと丸め、必死に尾てい骨から肛門あたりをひたすら押す。

いきみ感が出てきたこのあたりから、私の機能の中からコミュニケーションのコマンドが削除されていく。言葉を発さない、されるがまま。

お尻から出てくる何かを調伏するためには全エネルギーをいきみ逃しに賭けるしかない!!

夫がスポークスマン状態で助産師さんと会話したりお礼言ったりしてくれてました。

この陣痛第二形態への進化中、ずっと両腕各数カ所に針を刺したり抜いたりされていたがもはやどうでもいい。

針の痛みより陣痛に耐えることが目下の緊急課題。

夫は私の力む姿や呼吸からうまく察してくれて、波のたびにお尻を押さえてくれる。たまに察してくれないと無性に腹立たしいけど声を出すパワーなし。

そして、どうしても刺さらん!ということでお医者さん登場。たまたま担当の先生(糸井重里をゴツくした感じ)が夜勤に入っていたようで少し和む。が、挨拶する余裕すでになし。

先生は「月曜入院のはずだったのにね〜自然に陣痛が来て良いことです〜」といつものペース。

至極丁寧に留置針の説明をしてくれて、夫もふむふむと熱心に聞いていたが、私はぐったりしながら「針はどうでもええから腰さすってくれ…お尻押してくれ…私の陣痛どうにかしてくれ…」と意識の奥で考えていたがぐったりして声は出せない。

お尻がおろそかになったときだけ夫に「お尻…!」と催促する。

下からがっぷり押さえてもらわないと確実に何か出る。肛門をしめてパワーを閉じ込めつつ、握りしめた手からはエネルギーを放出するという2種類の逆の作業をするのが超絶しんどい。

身体と呼吸を使いこなさなければならず、武道か?武道の達人か?と思うレベル。インドア派は身体を器用に使えない…

先生の針チャレンジは続き、右腕→左腕→違う場所ともはや針地獄だが、

夫「もし針が刺さらなかったらどうなります?」

先生「細い通常の針を二本通すこともありますね…名神だけじゃ足りなくて新名神作るみたいな…ははは」

夫「なるほど〜〜ははは」

先生「ははは」

私は名神どうでもええねん……と心の底から思ったが陣痛に必死で声は出せない😇

結局、先生のおかげで針は入り、難関をクリア。夜勤明けなのに針を入れるためにむくみを取るべく腕をさすったり、かなり丁寧にやってくれた先生…

よく考えれば夫に息抜きさせるため?なのか、雰囲気を和ませ、色々と労いの言葉をかけてくれて感謝したい…。

当時の私は、夫と先生が話してる間、はよお尻押してくれ…出る…ほんま出る…と恨みしかなかった😇ごめん先生。。

また、先生にぬるっと「痛いですか?」と聞かれ「思ってたより…痛いです…」と答えて個室がドッと笑顔に包まれたのもいい思い出です😇

 

これも今だから分かることだけど、この時点で急速に子宮口が開いていて急激にお産が進んでいたので、思ってたより痛くて当たり前だった!コワー!*(^o^)/*

 

 

出産レポート3へ!

出産レポート1 誘発入院直前、土曜の明け方に…

予定日を過ぎた40w2d。

 

予定日超過かつ羊水減少のため、金曜日の健診で、翌週月曜から誘発入院することが決まりました。
 
土日に自然に出てきてくれたらいいなーという思いもありましたが、ここまでほぼ前駆陣痛もなくおしるしもなかったので、いきなりお産モードになるのは無理だろうし…音沙汰もなく待ちくたびれてた私は、出産の目処が立ち、赤ちゃんが元気な段階で産めそうだという安心がとにかく大きかったです。
 
誘発入院を決めた日の深夜、1/27(土)深夜1時半頃。お腹が痛くて目が覚めました。トイレに行くと尿意だけでおりものには変化なし。夕方は内診グリグリのせいで血混じりだったが通常運転に戻っており、いつものように膀胱がパンパンなだけか〜とあっさり二度寝
 
4時半頃。お腹が痛くて目が覚めました。今度はお通じかー?とトイレに行くと、おりものピンク混じり。トイレでリリース後もまだ腹痛あり。これまでに前兆が全くなく週明けに誘発する気満々だったので、「間隔を測る」という当たり前の作業を忘却ww が、Twitterでフォロワーさんとお話していて、ふと思い出すことができたので計測開始。
 
これまたフォロワーさんがされていたのを真似させて頂いて、自分用のLINEトークに、時間と痛みの大小を併せて記録。ある程度の間隔で鈍痛の波が寄せては返すため、まさか陣痛か?!とりあえず下腹にくる重く懐かしい痛み…落ち着くためにミカンを貪る。痛みに大きな波と小さな波が2種類あってどうカウントするかよく分からない…何せ前駆陣痛すらほぼなかった私ww
 
そわそわするので、痛みの合間に今日の服とカバンをセット。実家にいるため、親をいつ起こすか迷いましたがひとまず1時間分は間隔を計測することに。
 
5時半頃、腰中心の鈍痛がまだ続き、陣痛ぽいのでとりあえず母を起こすと、猫も起きてくる。気の早い母が父を起こし、いつでも出られるように雪チェック&車の準備をしてくれていました。
 
6時頃、計測にも慣れて痛みの大波のあいだに小波があり、大波は12,13分間隔と言えそうだなーとひとまず病院へ電話第一弾。出血破水の有無、おりものの色を訊かれ、現状異常はないことを確認された後、「強いのは10〜15分間隔なんですけど、大きい痛みと小さい痛みとバラツキがあって…カウントのやり方もよくわかりませんw」「また強い方の痛みの間隔が10分以下までになったら電話ください」という会話で電話終了。
 
この時点ではまだ痛みがきても息を吐いたりネコと遊んだりして気を紛らわせて何とかなっていた。痛みを逃す体勢も模索、こたつに上半身を預けた四つん這いスタイルで痛みの波に耐える。話を聞きつけて起きて来た妹は、「姉の顔見たし、もっかい寝るわ〜ねむ〜」とあっさり布団にUターン。ちょっと冷たいが通常運転…ネコは目を丸くしながら痛がる私をキョトンと見ていて、家全体がいつもと違う感じに気づいている様子w
 
万が一病院に行くことを考え、朝食を食べることに。そして万が一産むことを考え、スタミナ補充のため多めに食パン2枚をトースターに突っ込んだが、この時点では半信半疑で産む実感もなく、淡々と事態を判断していた。が、パンを焼いてる間に痛みが来たらついうずくまってしまい、それなりに陣痛は進んでいたようです。
 
6時半頃。計測継続中…それなりの頻度で陣痛らしきものは来ていて痛い時はけっこう痛いが、まだ大小にばらつきがあるので病院に2回目の電話をするか迷う。変な格好で痛みに耐える&痛みのないときは普通な娘の姿を見て、「ほんまに痛いんやな〜」と父がヘラヘラ笑ったため、私キレて怒鳴る。怒鳴る余裕があったこの頃はかなりマシで、これがほぼ最後の感情表現となることを私は知りませんでした。。
 
母はもう病院に電話したら?と心配して勧めてくるが、まだ陣痛が消えるのではと疑っている私はひたすら経過観察。後に母は「そこまで痛そうじゃなかったけどほんまは痛かったんやなー」と振り返っていた…何とか耐えてたけど無理してガマンしなくてよかったのか…?!
 
7時。ひたすら息を吐いて痛みの波を逃し続けるが、痛すぎて腹が立ち始め、早く病院に行きたくなり、まだまだ寝ているであろう夫を起こしてやろうとLINE、電話。この痛みを夫に伝えなあかん!仮に空振りでもこういう騒ぎが家族の絆を強くするはずや!と鬼電。
 
夫はすぐに電話に出てくれましたが、うまいこと?痛みの波がきて声がほぼ出せず、外出の準備だけしておいてもらうよう依頼。電話を切るときに「お大事に」と言われ、こっちは痛いんや!とやや苛立つ(理不尽
 
7時20分頃、あまりの痛みと降り始めた雪に背中を押され、間隔カウントに自信は持てないまま、雪で車が動かなくなると困るので行かせて欲しいと病院に再度電話することに。
 
電話口の看護師さんはどうしようかな〜うーん、と悩みつつ「一度お電話くれた方ですよね?初産婦さんなので陣痛の痛みが分かりづらいと思うんですけどまだ普通に話せるし…進んでいくともっと話せなくなったりするんですよ。家から30分くらいなら、もう少し様子を見てもらえますか?」と。
 
陣痛は痛みの波があるんだから引いてるとき話せるのは当たり前では…?夫と電話してるときは話せなかったし…と思いつつも、「まあ…ですよね…」と説得されそうになりました。
 
が!近くで聞いていた母が「えええーー!!このまま雪積もったらアンタどないして行くつもり!!?救急車使うな言われてんのに今行かな車出されへんで?!タクシーも雪降ったら来られへんし!とりあえず病院行きます言いなさい!!」と荒ぶってゴリ押ししてきため、親に見捨てられてこのまま陣痛悪化したら困る!と怯えた私、「空振りでもいいので行きます!!」と宣言して強引に出発( ˆoˆ )/
 
後に、お産の進みがやたらと早く、この母のおばちゃん的厚かましさがファインプレーに。「病気とか病院関係は引いたらアカン時があるねん。ほんまに大事な時はお願いせなあかん…病院についたらさえ安心なんやから。でも後で看護師さんにめっちゃ謝っとこ」(数々の高齢者を見送って来た母談)。
 
病院への車中で夫にLINEすると、すぐ家を出て病院へ向かうとのこと。還暦の父に空振りの可能性がまだあることを説明すると「生まれるのになんでや?!」と理解が追いつかないらしく文句を言ってたけど、イヤあなた娘の陣痛見て笑ってましたよね…。車が揺れると、波が引いていている時でもお尻からの振動が響き、痛みがゼロにはならないため昭和のおっさんの低モラルを怒る気も湧きません…。
 
誘発直前にリリースなんてうまい話が本当にあるんだろうか? このままお産になるんだろうと冷静に思いつつも、すべてがいきなりすぎて騙されているような気分もあり。痛みがくるのはいやだけど痛みが遠のくのもいやだ…妊婦心が複雑すぎる。もう流れに身を任せるしかありませんでした…
 

 

出産レポート2へ続く。 

 

妊娠中に着ていたもの

初期からずっと体調のすっきりしなかった私は、服を着るにしても、お腹周りの締め付けや首元のつまりをやたらと苦しく感じました。まだお腹は大きくない頃でも、いったいどういう理由からなのか過剰なほど締め付けがストレスでした。とりあえず思春期レベルの繊細さで、ブラジャーのワイヤーやジーンズの前ボタンなんかが肌に触れてるだけで、うう〜苦しい〜となったものでした…。

 

「マタニティウェア」と言っても、下着、トップス、ボトムス、ワンピース、パジャマ、ルームウェア…と様々な商品がありまして、冬だとマタニティレギンス、マタニティタイツなんかを売ってるメーカーもあります。意外と幅広い。

 

初夏〜梅雨頃に初期つわりの不快感に苦しみ始めた私は、取り急ぎ、①下着 ②ボトムス を調達することに。トップスはふんわりしたAラインのもの(襟なし)がまだまだ使えそうでしたし。

 

元々おしゃれが好きなわけでもなく、最低限TPOに合った社会的な衣服を相応の値段で着たい+ちょっと可愛かったらいいかな、という意識の低い私。


マタニティウェアに対する希望としては、

 

・とりあえず締め付けの少ない、ゆったりと着られるものがほしい

・妊娠中の10ヶ月間、なるべく長く着たい

・あわよくば産後も着たい

・とは言え、期間限定なのでお金はなるべくかけたくない(1枚3000円前後で準備したい)

・でもパッと見てあまりにも低品質なものは避けたい

 

でした。「妊婦だっておしゃれを楽しみたい」ではなく、「他に買うものあるしお金かけたくない」スタンス…

 

マタニティウェアで検索すると結果上位に出てくるような有名マタニティウェアブランド(◯ルクティーとかエンジ◯リーベとか)を買えば、それなりの品質&デザインのものが入手できるのかもしれないですが、そもそも関西には店舗がない=試着ができないのです。

 

試着できないのは大きな問題で、これだけ息苦しいだの締め付けがどうだの言っておいて、買ったはいいけど着られないのは困る。


そもそも、トップスならまだしもボトムス(特にズボン系)は穿いてから買いたいという女性は多いと思います。着用感とかシルエットとか微妙な丈感とか気になりません…?おしゃれに興味がなくても、身だしなみには人並みに気を遣いたい…

 

というわけで、試着最優先で、近所にあるアカチャン◯ンポへリサーチのために出かけました。


が、売り場を見た印象としては、マタニティウェアはコスパがあまり良くない…お手頃価格のもの(3000円以下)は生地がペラペラだったりデザインがうーん?だったり。買ったとしても何回か洗ったら伸びるのでは…という感じ。


たぶん良いお店でそれなりのお値段を出せばしっかりした作りの製品があると思うのですが、期間限定の服にいくらかけるか?というおサイフの問題に戻ります。


アカホンでは結局、品物とお値段を比較検討して、ワールドとコラボしたガウチョパンツを買いました(その後、色違いを買い足しました)。


そして別の日、戌の日のお参りに行った帰りに義母が百貨店のワ○ール連れて行ってくれてマタニティ用のズボンを試着したのですが、


神でした。一流メーカーすごい!


生地も違うし、履き心地も違うし…コスパを気にしたところで、結局高いものはいいんだなという結論に達しました(自分で買えるかは別として…


振り返ってみれば、この○コールのズボンをひたすら穿いていて、洗濯が間に合わない時はユニク○のマタニティズボンという感じでした。私も嫁にはワ○ールのズボンプレゼントしようと思います。


ので、私は結局、以下のような布陣で挑みました。


●トップス

・初期〜安定期は手持ちのAラインふわっとトップスで間に合わせる。

・後期はどんどんお腹が大きくなってくるので、ユニクロで普段より大きめのサイズを買いました。メンズも活用。

※普段はレディースMなので、レディースXLのセーターやメンズMのダウンベストを着てました

・冬出産でしたが、マタニティ用のコートは買わず、手持ちのダウンの前を開けたまんま着てました。マフラーを垂らしてお腹をガード。


●ボトムス

・オフの日は前述のアカチャンホン○のガウチョパンツ(ワールドとコラボしてるやつ)

・仕事は○コールのマタニティ用ズボン、ユニクロのマタニティ用ズボンをローテーション


●下着

アカホンで2セット安い授乳ブラ&マタニティパンツ購入

UNIQLOのブラトップ2サイズ上のやつが意外と活躍


●部屋着そのほか

・リラコのレディースXL。まだ初期、中期でお腹は出てなかったけど、締め付け対策にブカブカのやつを穿いていました。

・GUのニットワンピL。正産期〜生まれるまでずっと着てました。

無印良品のネルシャツワンピM

・3COINSのマタニティ用タイツ


ちなみに、全妊婦のマタニティウェア対応パターンを分類すると、たぶんこんな感じになると予想。


①思い切って値段だけ見てお手頃なものを買う

②有名マタニティウェアブランドのものをバーンと買う

③普通の服をサイズアップしてしのぐ

④メンズに手を出す(夫の服を着る)


先輩妊婦さん(先輩ママの方が適切?)に譲ってもらうっていうのも、知り合いがいればアリだな〜。というか、私はそうしたかった…ぜひお下がりが欲しかった…期間限定の服だし。


そう考えれば、いわゆるフリマアプリで探すのもありなのかなあ。私は利用してないので出品されてるか確認できませんが…


話題が散漫になってしまいましたが、何となくイメージするのに役立てていただければ嬉しいです。また別の記事でもう少し分かりやすくまとめたいな…